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「風立ちぬ」感想

「風立ちぬ」映画館でも見たんだけど、昨日テレビで見なおして、1回めと同じ感想だったので書きます。

なんかね、複雑なんですよこの映画に対する感想。

まず、いい/悪いでいったらすごくいい。
好き/嫌いでいったらすごく好き。

どこが良かったかと言われたら、色々答えられる。
・作る飛行機がどんどん洗練されてカッコよくなっていくメカフェチっぷりがすごいとか
・九六式艦上戦闘機の美しさ!
・いちいち全ての背景がめちゃくちゃ美しいとか
・よく見たら同じ時代のモネの絵に似せてる部分があるのに気づけるオレにニヤニヤできるとか
・いちいち全てのアニメーションの技術と手間暇で説得力が半端ないとか
・堀越二郎の夢うつつで浮世離れした感じとか
・堀辰雄の小説と混ぜこぜにしながらものづくりに囚われた人の業の深さを破綻なく描いてるとことか
・またそれが「あの」声優で補強されてたりとか
・要所要所にほんのちょっとだけ手がかりを入れることで、あの時代のリアルな雰囲気やエリート技術者たちの気分を(気づく人にだけ)気づかせる嫌味な手法とか
・菜穂子のセレブお嬢フリーダム太く短く陶酔ヒロイン人生が吹っ切れててすごいとか胸チラがエロくていいとか
他にもあるかもしれないけど。

で、困ったことに、その良いところは全てこの映画の本質じゃないような気がする。

また困ったことに、僕が映画や小説などに最も期待するのは、頭から最後までを貫く話の流れがいろんな伏線を回収しながらクライマックス→美しく収束・着地して10点満点!感動!やったぜ!っていうやつなんだけど、そういうの全然なかった。あえてそうしてるんだろうけど。
ちなみに今まででそれが最高だったアニメは「まどか☆マギカ」劇場版。完璧でした。文句なし。手放しで大賞賛できて悩みがない。

「風立ちぬ」は最も期待するものがないのに、でも好きっていうこの、あーもうめんどくせーなあなんだこれ。というのが感想。

宮﨑駿の顔がちらつきすぎるのも困ったところ。

二郎は、なにか事あるごとに飛行機が飛んだり落ちたりする妄想をするんだけど、ああいう絵になる妄想はアニメーターや映画監督がする種類の妄想で、技術者は多分もっと見栄えの悪い、数字とか記号とか図面の妄想をしてるんじゃないかな。飛ばした結果がどうなるとかより、どうやって作るかしか考えてないから。

随所でそういうのが感じられて、あと文学青年の堀辰雄(の小説の主人公)を混ぜてるせいで理系バカの不具な感じが消されてるのもあって、「ものづくりに囚われた」っていうより「アニメ作りに囚われた」人の物語に見えてしかたない。あちこちに「堀越二郎は宮﨑駿本人」みたいなことが書いてあるし実際そうなんだろうけどさあ。もうちょっと隠してほしかったような気もする。

あと本庄△。
「日本が近代国家だと思ってたのか!」
とか
「それも矛盾だ!」
とかしびれる。当時の超エリートが言ってそう!めっちゃ上から目線!だがそれがいい!


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