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理系的に見るIHヒーターの利点(使い勝手の観点のみ)

我が家がオール電化になって1年ぐらい経ったところで、理系の目から見たIH調理器の利点について書いてみるよ。

結論からいうと、IHの使い勝手最高!なんで、気に入らない方はお帰り下さい。

なんでこんなん書いてるかというと、IHとガスの比較で検索すると、でてくるわでてくるわ、ガス会社のサイト。
ガスキッチン VS IHの比較|ぱぱっと検索!クックタウン 最後までスクロールすると大阪ガスのバナーがついてる。
東京ガス:最新ガス器具・設備:ガスコンロ:電気式(IH)との比較 東京ガス気合入ってる。
ガスコンロとIHクッキングヒーターとの比較 Q&A JAはLPガスの取扱い全国トップだからね。それにしてもここのサイトはなりふり構わない感じ。これ科学的に正しいのかなあ。
オール電化の「弱点」を1分で伝えるために覚えること ガス事業者向けサイト。すごい。こうやるんだなあって感心する。

こういうの見て、なんかもやもやしたので、IHヒーターの利点について、(理系の人にだけ)わかりやすく説明してみようと思ったのです。


ガスコンロと比較したIHの利点


利点1:湯沸かしが速い


以前使ってたのも普通の一戸建て用ガスコンロで別に悪いもんでもなかったはずだけど、IHヒーターのほうが明らかに速い。やかんを置いてスイッチ入れたら1分もしないでお湯になる感じ。コーヒー淹れるのが捗る。

利点2:台所が汚れない


設置する前にセールスマンの方が言ってて、なんでやねん、変わらんやろと思ったけど、これが明らかに違う。料理してても油はねが少ない気がする。思い込みとかのレベルじゃなく、実際、レンジ周りの掃除や換気扇フィルター交換の頻度が下がってる。天板だけの話なら天板がフラットだから拭きやすいからこまめに拭ける、で説明がつくけど、壁のベタベタが少ない事の説明はつかない。これも温める原理の違いに起因しているのです。多分。

利点3:鍋が汚れない


ガスコンロで使ってると鍋の外側が真っ黒になるけど、IHだとならない。鍋底が茶色く焼けた感じになるけど、あの黒くこびりついたアレは一切つかない。

利点4:保温調理が楽


カレーとか煮物とかはIHヒーターが温度を一定に保ってくれるので簡単に美味しく出来る。

利点5:料理が焦げない


ステーキとかチャーハンみたいなわざと焦がすような料理は苦手だけど、たいていの料理はあんまり焦げて欲しくないから嬉しい。炒めものを手早くできなくても失敗しない。ハンバーグとかチキンソテーとかわりと長い時間焼くような料理は温度が安定しているからか、めっちゃ美味しくできる。

あたためる原理の違い


gas_vert.png
IHで炒めものを作りながら、鍋の断面図に思いを馳せた。

ガスコンロで肉を焼くときのイメージはこんな感じ。炎の温度1500℃が鍋底にあたって、鍋底が5〜600℃ぐらいにはなるのかな?そこから熱伝導で鍋肌に向かって温度が下がっていく。料理のほとんどは水で、沸点の100℃以上にはならないため、200℃ぐらいになった鍋肌は常に冷やされ続けている。


ih_vert.png
IHで肉を焼くときのイメージはこう。電磁誘導で鉄製の鍋の内部に渦電流を発生させ、電子が他の原子にぶつかるエネルギーが熱になる。鍋の内部の温度はちょっと調べられなかったのだけど、せいぜい3〜400℃ってとこだろう。そこから鍋肌に向かって温度が下がっていく。あとはガスコンロの場合と同じ。




両者のもっとも大きな違いは、鍋内部の最高温度と、最高温部分から鍋肌までの距離。
この違いがいろんな利点を生み出していたのだ!

各利点の理系的な説明


以下の説明は誰か偉い人に教えてもらったのではなく、自分でこうじゃないかな、と考えただけなので間違ってるかもしれません。

利点1の説明:湯沸かしが速い


これは熱源から鍋肌の距離が近いことで説明がつく。IHは鍋が温まるのであって、鍋を外から温める必要がないぶん、鍋肌が目標温度に到達するのが速いんじゃないかな。

利点2の説明:台所が汚れない


gas_vert_2.png
これが不思議でたまらなくて、いろいろ考えた。まず、すぐに思いついたのは上昇気流の存在。
(1) ガスコンロはガスが燃えて発生する高温の二酸化炭素と水が強い上昇気流を生む。
(2) その上昇気流により、鍋上の気圧が下がる。
(3) 気圧が下がればより多く蒸発する。
(4) 上昇気流に乗って、いろんなものが吹き上がっていく。
(5) 換気扇で全部が取りきれるわけでもないので周りが汚れる。
IHではこの鍋の外側の上昇気流が0になるので、これで換気扇とか壁とかの汚れが少ないぶんは説明がつく。でもまだ油はねが少ないことの説明がついてない。つぎに鍋肌の温度分布のことを考えた。
pan_horiz.png
IHでもガスコンロでも、鍋肌は全部が同じ温度ではない。料理が載っている場所と載っていない場所で温度差ができている。
ここで、IHとガスコンロで熱源の温度が違うということが効いてくる。ガスコンロのほうが、料理が載っていない場所の温度が高いのだ。
そのため、料理が移動したとき、温度がとても高くなったところに「ジュッ!!」と当たることになり、より激しく油や汁がはねることになる。そして上記の上昇気流に乗ってより遠くまで飛ぶことができる。



利点3の説明:鍋が汚れない


ガスコンロは鍋の外側を1500℃の高温で炙り続ける。IHは鍋の外側を全然加熱しない。そりゃー汚れ方が全然ちがって当然。

利点4の説明:保温調理が楽


そりゃそういう機能だから、といったらそれまでだけど、IHは熱源と鍋肌が近いし、ヒーター側からつぎ込んだエネルギーの量が正確に求められるから、温度の計算がしやすい(擾乱要因が少ない)。ガスコンロではコンロと鍋の間に炎があるからコンロ側から鍋の温度を測定できないし、炎の先端の温度は気圧やら風やらで変化するし、鍋肌の温度を計算で求めることはほぼ不可能。なので、IHほどきめ細かい温度管理はできない。

利点5の説明:料理が焦げない


これは油はねが少ないのと同じ原理。熱源の温度が低いから鍋のどの部分も異常高温にならない。

他のメリット、デメリット、まとめ


他の観点についてはこの記事では書きません。
・エコ的にどうなのか
・ランニングコストとイニシャルコスト
・安全性

僕の場合は自分が鍋皿洗い担当なので、鍋が汚れないのがとてもうれしくて、結構なお値段をつぎ込んで買った値打ちがあったなあと思っている。奥さんの料理もいろいろ美味しくなっていいことばっかり。


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