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モネとジヴェルニーの画家たち

芸術の秋、ということで北九州市立美術館「モネとジヴェルニーの画家たち」を見てきましたよ。

ええ、美術に関する造詣などはまあゼロです。

虚心に作品と対峙し、自然に感じるままを…とかかっこいいけど、そんな自分のセンスとか感性とか霊感とか無邪気に信じてらんないので、こちらのサイト(クロード・モネ-主要作品の解説と画像)などで予習をしていった。やっぱちょっと何か知ってると楽しさが全然違うかなと思って。

で、予習サイトで得られた知識としては、モネの年表。
1840 誕生
1863(23) エドゥアール・マネの絵に感銘を受け交友関係
1870(30) 結婚
1872(32) 「印象-日の出」、この作品の賛同者が「印象派」と呼ばれるようになる
1879(39) 妻カミーユ死去、「死の床のカミーユ・モネ」って絵を描いちゃった
1880年代 絵が売れて金持ちになる
1883(43) ジヴェルニーに引っ越し
1890(50) ジヴェルニーに家購入、風景画ばっかりになる
1892(52) 再婚
1910(70) 白内障で視力低下、絵がものすごい抽象的になる
1914(74) 手術で回復
1917(77) 例の有名な「睡蓮」(睡蓮の連作はいくつもいくつも描いた)
1920頃(80) 再度視力低下
1926(86) 死去

それからほかの有名な(僕でも名前を知ってる)画家との関係。
・ピサロ 塾で一緒
・ルノアール 塾で一緒、「バティニョール派」→「印象派」の仲間
・ゴッホ 同時代(ゴッホは全然無名だったけど)

あと、豆知識
「睡蓮の池、バラ色の調和(太鼓橋)」という絵が、歌川広重の浮世絵と完全に一致
・ジャポニズム大好きでわざわざ自分ちの庭の池に日本風の太鼓橋作った



と、まあ、だいたいこれぐらいの豆知識を一夜漬けで仕入れていって、そしたら、すごいおもしろかった。


展示の前半は、モネにあこがれてジヴェルニーに集まっていったアメリカ人画家たちの絵がいろいろと。
ええと、どの人のも、モネに憧れてるのはよくわかる、て感じ。うん、光をたくさん絵に入れたのね。うん。

モネに憧れるあまりいろんな人が「巻きわら」とか「並木道」ばっかり何枚も何枚も、同じよーな構図で、って、なんなのこれは。

と、思わせといて最後から二つめの部屋にモネ御大の作品がずらっと。うん。素人目にも違う。アメリカ人たちの絵はこれの引き立て役ってことかと納得。…いらねえそんな前フリ…。

やっぱ一番人気の「睡蓮」はぼんやりしながら綺麗で、たくさん重ねてるのにシンプル。すごい。本当は太鼓橋全景の作品のほうが、ほかの「印象派」って言われてる作品に近くて典型と言えるのかな。そっちも明るくて光ってて綺麗。

この展示はモネがジヴェルニーに移ってからの作品ばかりなので、予習によればモネの後期~晩年ということになる。自分ちの庭の睡蓮の池と、その池に架けた太鼓橋の絵が複数枚あって、年代を追い白内障による視力低下につれてどんどん形がぐしゃぐしゃに崩れていくのはなかなかエグくて、統合失調症のアレをちょっと連想させる。いや全然違うんだけど。

と、まあ、予習をしていったからそういうことを考えられて楽しいわけなんだけど、絵の横の解説文では、白内障とかのことは一切触れられず、「印象派」や「アメリカ印象主義」がどうなっていったのか、なんてことにも全く触れず、この絵がどういうことで素晴らしくてどこが当時評価されたのか、とかも一言も書かず、この絵が描かれたときモネが何歳だったのかも書かず、30cm四方ぐらいのプレートを意味の通らないへんな日本語で埋めただけみたいなものだったので、知識なしで見に来た人は「ほほう、さすがモネは素晴らしいですな」ぐらいしか言うことがなかったんじゃないだろうか。ひどいよひどいよ。

最後の部屋はモネ本人の写真とか、モネの家の部屋の写真とかが展示されていて、あの太鼓橋の上にはホントに藤棚があったことに、つまり、歌川広重の絵の情景が好きすぎるあまり、忠実にリアル再現しちゃってたことに驚いたりした。でもその日本風の風景の下にあった睡蓮だけを描いた絵がモネの一番人気っていうのもまた、ちょっと皮肉っぽくておもしろい。

あと、部屋に「日本コーナー」ってのがあって、その一角には浮世絵がたくさん貼ってあって伊万里焼が飾ってあって眠り猫が鎮座しててそれ以外飾るの禁止になってたとか、日本どんだけ好かれてんだよと思ったりした。

この時代のヨーロッパ人があこがれた日本って、つまり江戸末期~明治~大正なんだよね。ああもったいない。なんでここまであとかたも無くなっちゃったんだろうね。


ちなみに、解説文の破綻具合はほんとひどかった。必要なこと書いてないのもひどいし、文章がわけわからんし。

モネの一人目の奥さんカミーユとの間に生まれた長男ジャンは二人目の奥さんアリスの連れ子のブランシュと結婚しているんだけど、このことが書いてある文章を解読するのに、僕と奥さん二人がかりで3分ぐらいああでもないこうでもないとやらなきゃいけなかった。
「え、異母兄弟で結婚したの!?」
「いやいやそんなわけない、ブランシュはアリスとオシュデ氏の娘って書いてあるからモネと関係ないでしょ」
「だってこっちにはブランシュ(モネの次女)って書いてある」
「え、ほんとだ、え?」
「ジャンが他人?」
「違うジャンは長男ってここに」
「え?」
「あ、アリスって二人目の奥さんのことか」
「あー、連れ子同士結婚したってこと?」
「そう・・・かな?」
「オシュデ氏とか書くなバカ」
と、ブランシュさんの絵の前でさんざんやってた恥ずかしい夫婦は僕たちです。すいません。

つまり、
「今日からあなたたちは兄妹よ」
「え・・・(ジャンがお兄ちゃんなんて)」
「ああ、わかったよ(ブランシュがいきなり妹とか言われても)」
「あ、あの・・・ジャ、お、おにいちゃん///」
「あ、ああ、ブランシュ、よろしく///」
数年後
「だめだよ、ブランシュ、僕たちは兄妹だ」
「ジャン、あたしもうお兄ちゃんなんて思えない」
「ブランシュ・・・・」
「ジャン・・・・」
みたいなことがリアルに起こっていたというわけですね!そこにそんなに食いつくか!あほか!


こんどはシャガールゴッホも見に行くよ!


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